カテゴリー: 2018年

  • 2018年ありがとう、2019年一緒にやりませんか?【12月】

     2018年、みな様には、いろいろお世話になりありがとうございました。
     2019年は、年号も改元されるし、いろいろな変化とともに、本格的なAI時代に突入します。
     新時代に存在できるキーワードは、クリエイティブ・シンキングとパッション、そして誠実です。
     この三つを心に携えて、頑張ります。
     そして、少し哲学的に表現すると、私たちの「仕事が人生に、社会に意味があるかを考え」て、いい仕事、いいパフォーマンスを提案していきたいと考えています。

     来年は創業、17年目を迎えます。
     振りかえって見ればこの16年間、「持続的な地球」をキーワードに戦ってきた日々であったと思います。
     そして、みな様から様々なアドバイスやご指導のもとに、一つひとつの仕事を納めてまいりました。
     本当に「感謝」の言葉しかありません。

     2019年は、当団体の不動のメンバーにも少し変化があります。
     2019年4月より、新体制で臨みます。
     腕に自信のある方、新規参入に手を上げてください。
     人が良くてデジタル能力に優れていると嬉しいです。年明け早々にも入っていただけると、教育時間もとれます。
     一緒に「社会に意味ある一挙手一投足」をなげかけませんか。

     社会は、これからSDGsを中心に、誰もが取り残されない社会づくりに入っていきます。
     こう言いますと「デッカイ課題やなぁ」「何するねん…」とかなりますが、シャープな意思決定が世直しの一石となります。
     例えば、「水道水の飲める日本を残そう!」などです。

    Q;『 世界で水道の蛇口をひねって、そのまま飲める国って何ヵ国あるでしょうか?』

     色んな数え方があるようですが、私は次の答えをとります。

    A;『 15ヵ国です』
    Q;『 えっ、そんな少ししか水道の水が飲めないんですか!』
    A;『 そうなんです。
    だから20xx年にも水道の飲める国、この地域を守りたい。
    その為に、川や海を汚さない。
    魚さんなどの障害になっているマイクロプラスチックなどを川・海・道路等へ出さない。
    その為に陸の私たちはどう考え、どう行動するべきか…
    こんな素朴なことを追及して、ソリューションを社会に残していくのも、SDGsの一つだと思います。
    サァ!一緒にやりませんか?』

     今年も本当にありがとうございました。

    理事長 井上 健雄

  • 傷む資本主義【10月】

    資本主義は何にもまして、運をつかむチャンスがあり、そして何より世界を活性化できる仕組みである。
    しかし今、世界中でこのシステムがうまく動いているとは思えない現象が増えている
    「富豪8人と貧しい人の36億人の資産は同じ」だとBBCニュースが伝えている。
    1%の富豪が82%の富を持っている。
    不均衡極まれりとなってきている。
    もうこれは世界を活性化できるシステムとして、資本主義があるとはいいがたい現象である。いや現象というより、もう世界を活性化できない構造になっているのかもしれない。
    日本にはこれほどの富豪がいるとは思えないが、芸能人とチャラチャラしている人が何千億円もの資産を持っているとか……

    まぁこのあたりは運であったり時代適応であったりするからいいだろう。
    なぜなら知性より運の方が公平だと思うから。ランダム性が大きければ社会がシャッフルされてまた生き返るからだ。

    一方で旧来の仕組みでは、新時代に対応できない事態もいろいろ起こっている。
    たとえば、本屋さんの世界を見てみると、超大手の本屋さんなら15万冊位の本を店頭に並べている。大きいことが競争に勝つキーファクターだったのである。
    こうした状況下において、自分(それなりの有名人としても)の書いた自費出版の本を置いて貰おうとすればそれはたぶん無理だろう。
    しかしオンライン書店なら無限大に近い本を抱えられる。
    電子情報での読書もあるし実際の本もいらないしオンデマンド印刷という方法もある。

    この方が万人にとって読む・出版する機会に恵まれているのかもしれない。
    デジタルアクセスのできるという条件つきではあるが……
    デジタルの世界ではABC分析のA.B.にとらわれることなくCというロングテイルを商売にするという方法でもある。
    そうは言っても、私、個人的にはシアトルやボストン等の旧市街にある本屋が好きである。
    例えば、エリオットベイ・ブックカンパニーは新刊と古書を併せて販売していたりする。
    こんな魅力がある施設もアマゾンのマーケットプレイスに飲み込まれようとしている。
    マーケットプレイスの扱いは3憶5千品目以上とされている。
    本の出品数なら、450万冊を軽くこえるのでないか……
    リアルサイトでは、太刀打ちできない怪物である。
    アマゾンのこの仕組みを支えるのがFBA(フルフィルメント・バイ・アマゾン)というもの。
    これについては後述したい。
    公平な社会を実現することは、こうした状況ではそれ相応の蓄積を必要とし、周回遅れの国や人々にとっては非常に困難になってきている。

    その上、傷みつつある資本主義は、社会的な地位を獲得した人はその有利性を保つ為にあの手この手で現状追認の手を打ちつつある。
    資本主義なのに官の天下りや、外部団体に仕事を下す(表向きは公募の顔をしてとか……)不正で不効率を現存させてしまっている。
    自由な民間の活力を削ぐことが、官の生きる施策として復活しつつあるようである。
    これでは自由闊達な新規参入を認めないものになってくる。
    今、資本主義の直面する課題は、新しい局面を迎えているし、古くからある課題が、またぞろ頭をあげつつもある。
    頑張れ、起業人、自由人、イノベーター……
    私たちは、資本主義を少しでも良くし、国民に、市民に、よりリーズナブルなコストで、高い価値を提供しよう。
    それが持続的な社会というものだ。
    智慧あるブルーオーシャンの創造を進めねばならないと思う。

    理事長  井上 健雄

  • 夏の暑さに負けない -健康3原則版-【7月】

    (健康備忘版)

     気象災害は、気象が直接の原因で発生あるいは拡大する災害を言う。
     この夏は、この言葉を耳にする、目にすることがやたら多い。
     地球温暖化(たぶん…)きわめりと思う。

     しかし、私たちは負けてはならない。
     外界の変化に対して、まず、自分の体をコントロールできることが必要です。
     そう!強い体をつくろうではありませんか。
     健康3原則を、しっかりそれぞれの自分事としましょう。(中味は、これを参考にオリジナル対応ください)

    一、調和のとれた食事
    二、適切な運動
    三、十分な休養・睡眠

     分かりやすく言えば、よく食べ、よく動き、よく眠るです。
     それではまず、調和のとれた食事について記します。

    ①一食500kcal前後

    ・基本構成 主食(炭水化物)+主菜(たんぱく質)
           +副菜(ビタミン、カリウム、ミネラル、食物繊維…)

    ②野菜 150~250g/食(大きめのカット)(旬を優先)
    ③ごはん 100g/杯(朝or晩)
    ④塩分 3g/食
    ⑤精製ものから → 無精製のものへ

    ・白米 → 玄米 < 発芽玄米(注)農薬
    ・白砂糖 → 黒砂糖
    ・パン → 全粒粉(胚乳だけではもったいないぞ)

    ⑥腹8分目
    ⑦良いお通じ

    ・食物繊維 → 野菜、きのこ、海藻
    ・乳酸菌 → キムチ、ヨーグルト
    ・オリゴ糖 → きのこ、バナナ、ごぼう

     次に、適度な運動についてのコメントです。
     週に23エクササイズを目標に活動して下さい。
     私は、6メッツの運動を10分間/日やることを目標としたくやっています。
     その為に、歩きと階段上りなら誰でもすぐ出来るでしょう。
     (注)自分で決めることです。年齢、体重、疾病、その日の疲れ…を考慮して。

    ①8,000歩/日 前後
    ②階段を上る 30階(480段)
    メッツ 活動内容 1エクササイズに
    相当する時間
    3 自転車エルゴメーター:50ワット、とても軽い活動、ウェイトトレーニング(軽・中等度)、ボーリング、フリスビー、バレーボール 20分
    3.5 体操(家で、軽・中等度)、ゴルフ(カートを使って、待ち時間を除く) 18分
    3.8 やや速歩(平地、やや速めに=94m/分) 16分
    3.8 やや速歩(平地、やや速めに=94m/分) 16分
    4 速歩(平地、95~100m/分程度)、水中運動、水中で柔軟体操、卓球 15分
    4.5 バドミントン、ゴルフ(クラブを自分で運ぶ、待ち時間を除く) 13分
    4.8 バレエ、モダン、ツイスト、ジャズ、タップ 13分
    5 ソフトボールまたは野球、かなり速歩(平地、速く=107m/分) 12分
    5.5 自転車エルゴメーター:100ワット、軽い活動 11分
    6 ウェイトトレーニング(高強度)、ジョギングと歩行の組み合わせ(ジョギングは10分以下)、バスケットボール、スイミング:ゆっくりしたストローク、階段を上がる 10分
    6.5 エアロビクス 9分
    7 ジョギング、サッカー、テニス、水泳:背泳、スケート、スキー 9分
    7.5 山を登る:約1~2kgの荷物を背負って 8分
    8 サイクリング(約20km/時)、ランニング:134m/分、水泳:クロール、ゆっくり(約45m/分) 8分
    10 ランニング:161m/分、柔道、空手、キックボクシング、テコンドー、ラグビー、水泳:平泳ぎ 6分
    11 水泳:バタフライ、水泳:クロール、速い(約70m/分)、活発な活動 5分
    15 ランニング:階段を上がる 4分

     私は6メッツと頑張ってやってますが、皆さんはメッツ表をつけていますので、まず自分のメッツを少なめに選び始めてください。

     最後に、睡眠について書いてみましょう。

    ①6~8H ◎眠りを迎える「クールダウン・タイム」をつくる
    ②早寝、早起き(、朝ごはん) ※出来る限り定時
    ③ゆっくりお風呂 (ハーブなどいい、心身リラックス)
    ④ストレッチなど軽い運動
    ⑤快適な寝具類

    私は冬・夏を問わずふとん乾燥機を活用しています
    ◎①に書いてますが、寝る為のいい儀式をつくっておくと、(ex. アロマを薫く、音楽、読みなれた本…)その儀式に入れば眠くなりますよ。

     この暑熱にも負けない体をつくり、秋に向かっての前進に備えようではありませんか。

    理事長  井上 健雄

  • 「本当に会話する」とは -匠の技で貝語を理解する-【6月】

      会話とは、二人もしくはそれ以上の主体が、主として言語の発声・手話などによる意思表示によって、共通の話題をやり取りするコミュニケーションとウィキペディアが定義している。
      会話の相手が首脳で、公式的な会話を会談という。

      先ほどのドナルド・トランプ大統領と金正恩労働党委員長との顔合わせによる会話は、どう表現するのだろう。
      お互いが、成果の高い首脳会談と呼んでいるらしいが、私はそれは違うと言いたい。
      最大の争点となった「非核化」が共通の話題であった筈が、何一つ進展ない。
      非核化の定義もなく始められ、お二人の頭、独りよがりの理解でお互いうまくいったと言っている。
      良いディール(取引)だったと思う人、うまく騙せたわいとほくそえむ人…已んぬる哉。
      今後に禍根を残した腫瘍怪談である。

      こうしたひどい会談に対し、いい会話もある。
      「貝(バイ)リンガル」である。匠の技をIT・AIで貝語を知る取り組みである。
      三重県の英虞湾は、真珠養殖発祥の地である。
      宝飾品大手のミキモトの創業者 御木本幸吉が、1893年、真珠の養殖を初めて成功させている。

      この真珠の産みの親、アコヤ貝の強敵は、赤潮である。
      その為に海を見張っておれば良いかというと、目で確認した時はもう遅いのである。
      そこでアコヤ貝の貝殻にセンサーをつけて貝の開閉を計測し、赤潮や貧酸素化、硫化水素の発生を観測する。
      アコヤ貝のもっとも警戒すべきは、ヘテロカプサと呼ばれるプランクトンが引き起こす赤潮である。
      このプランクトンが発生すると、アコヤ貝は、平常は1時間に数回、開閉するだけなのに、頻繁に開閉を行うことが分り、貝語が分る「貝(バイ)リンガル」が実用化されたのです。
      大自然、海の変化により、アコヤ貝がどんなストレスを感じ、どう動くかをこの貝リンガルが私たちに海の環境変化を知らせ、汚染海域(深度も含め)からの避難を可能にし、被害を抑えることに成功している。

      アコヤ貝さんの命を守り、損失も抑え、事業を安定的なものにさせたものは、人の頭と、生物の生きる力をIT・AI等を活用し読み解いたことにあると思います。
      難しく表現すると、ものづくりの未来としてデジタル・トランスフォーメーションが様々なところで稼働し始めてきている。
      先の米朝会談のような不毛の対話は、どこにでもあることです。
      それぞれの組織、事業所において、本当に会話が成立しているか、心せねばなりません。
      事の前に情報を収集し、分析し、PDCAを組み立てていなければなりません。
      会話がもの事を前進させ、二人もしくは取り巻く環境のモラール・生産性等を向上させたかが指標となるでしょう。
      会話を怪話とせず、お互いの生産性を高める会話(快輪)としたいものです。
      今月もありがとう。

    ※ヘテロカプサ:ヘテロカプササーキュラリスカーマ

    理事長 井上 健雄

  • 金で買えないもの【4月】

     ローマ法王からいただく「お守り」(これは法王への謁見時などに賜るもの)がある。
     これは凄く価値の高いものであるが、売買できない。
     これは、カトリック教徒にとって「祝福」であり、それをお金で人に売ると罪となるものです。
     第三者がそれを有効に持てるとしたら、見返りなしにもらうことになります。

     修士とか博士等の「学位資格」も本来、金では買えません。
     また、当り前のことですが、人間関係もお金では買えず、お金で買えるとすれば、それは、友人とか仲間ではなく、取引先となります。

     お金で買えないものを三つ記したが、まだまだ沢山あります。
     仕事のやり甲斐とか、新しい仕事の創造とかもお金では買えません。

     一方で、この3ヵ月(H30/1~H30/3)で1兆1167億$(120兆円)もの金額がM&A(合併・買収)に費やされました。
     これは、リーマンショック以来の1兆ドル越えで、過去最高記録である。
     金融緩和がこれから終りを迎え、金利がこれから上るだろうとの読みもある。
     日本でも、武田薬品は自社の時価総額以上のアイルランド製薬大手のシャイアーを6~7兆円で買収に動いている。
     また、富士フィルムホールディングスの米ゼロックス買収に乗りだして、これに反対するアクティビストに苦戦をしている、等…

     金で手に入れたものが買収した企業の躍進の種となるか、厄介物となるかは、紙一重。
     M&Aは社内で育てる、創りあげるという時間を金で手に入れるものであります。
     この安直な成長は、資本主義時代のジョーカーでしょう。

     しかし、私たちは手作りにこだわり、営営役役の道を歩いています。
     この道には、お金で買えないものをいろいろ授かり、豊かなんです。
     そろそろみなさんの能力総額に見合った爆発を手に入れたいものです。
     今月もありがとう。

    ※アクティビストは発表されたM&A案件に反対し、より好条件を引き出して売り抜ける等の行動をとる投資家

    理事長 井上 健雄

  • プロジェクトを終えて【3月】

     この年度末は、大変忙しいものでした。
     いろんな事業の総括の目白押しでした…
     このまとめの戒めを二つ記します。

     一つ、各プロジェクトを担当するということは、まず最終目標とするソリューションをイメージして、各プログラムを展開することになります。
     そして、ソリューションを単なる描いた絵とすることなく、一人ひとりにとって行動を伴うものとする具体性が必要です。
     つまり、ビッグピクチャーを見せるとしても、それぞれの段階での行動に移せるスモールピクチャーをしっかり提案することが大事なんだということです。

     もう一つ重要なことは、年度を通しての事業となるので、日々の、月々の、プログラムや写真やアンケート等を、しっかり報告書形態でマンスリー毎に記録していくことです。
     仮説をもとに各プログラムを展開しているのだから、その検証を一つひとつしっかり記録し、次のプログラムに活かし、展開することになります。
     そして、思い描いた通りにならないことも、いろいろ出てくることもあります。
     それはそれで成功です。

     「予定調和でない」ということが、現実を見る、語るということになるからです。
     こうした現象をスモールピクチャーとして提示することが、プロジェクトの一つの成果となります。

     今、記した二つのポイントを纏め、整理することに追われた2~3月です。
     その間に提案事業を2~3本抱えて運営していたのだから、私たちの能力はなかなか侮りがたきものです。
     自信を持つべきです。

     一方で、最後の最後まで総括に振り回されたのは、日々の準備不足があったことも否めません。
     自信と反省の2~3月でした。
     来期はこの反省を生かした日々を進みましょう。
     健康でこの期を終えられたことを、みな様に感謝します。
     ありがとう。

    理事長  井上 健雄